

こんにちは!
クリーニング士の渡辺です。
今回はクリーニング屋さんでよく耳にするドライクリーニングについてです。
言葉は聞いた事があると思いますが実際にはどんなクリーニングなのかよく聞かれます。
中にはドライだから実際には洗ってないんじゃない?なんてことも言われます。
クリーニング屋さんの洗濯方法は2種類、水洗いとドライクリーニングです。
では今回はドライクリーニングについて紹介します。
ドライクリーニングとは?
ドライクリーニングとは簡単に言ってしまえば
水を使わなず化学的溶剤を使ってクリーニングする方法です。
かつてはこの溶剤にもいくつか種類があって、
1 エタン
2 パークロルエチレン
3 石油系溶剤
が使われていました。
この3種類ですが、上から洗浄力が強い溶剤だったのですが、
エタンはオゾン層の破壊、パークロルエチレンは地下汚染などの問題があり
現在では使っているクリーニング屋さんは殆どありません。
メインとなっているのが3の「石油系溶剤」です。
この石油系溶剤とは名前の通り、ほとんど石油に近い成分となっていて
クリーニング屋さんに洗濯物を出して返ってくると
石油臭い臭いがする経験がある人も少なくないと思います。
この石油系溶剤を使ったクリーニングをドライクリーニングと呼んでいます。

確かに主人の背広をクリーニングに出したのに石油っぽい臭いがした事がある!
3日位干してたら消えたけどその間背広が着れなくて大変だったの💦

まあそれはちゃんとドライクリーニングしている証拠なんだけどちょっと管理がずさんなクリーニング屋さんと言えるね。
この石油系溶剤が衣類に残っていると大変な事になるから、石油臭いにおいが残っているクリーニング屋さんには出さない方が良いよ。
ドライクリーニングのメリット・デメリット
ドライクリーニングは石油系溶剤という石油に近い成分の溶剤で洗う方法と言いました。
ではまずこのドライクリーニングのメリットを紹介します。
ドライクリーニングのメリット
2 油溶性の汚れが落ちやすい
3 装飾品へのダメージが少ない
型崩れしない
ドライクリーニングの最大のメリットは型崩れしない事です。
家庭での洗濯は水洗いですが、ニットのセーターや背広など
洗濯タグに水洗い×になっている衣類を洗う事が可能です。
油溶性の汚れが落ちやすい
石油系溶剤は石油に近い成分の為、
油に溶ける汚れが落ちやすいです。
ただしそれほど洗浄力は高くないので、
油溶性でもボールペンなどは落ちないです。
装飾品へのダメージが少ない
衣類には様々な装飾品が付いている場合があります。
特に女性ものの衣類に多いですが、これらへのダメージが少ないです。
ドライクリーニングのデメリット
2 乾燥に時間がかかる
3 水溶性の汚れは落ちにくい
以前の溶剤に比べると洗浄力が弱い
以前使われていたエタンやパークロルエチレンは洗浄力が非常に高かったです。
それに比べると洗浄力は半分程度。
洗剤の能力も高くなってきましたが、
それでもまだ弱いです。
乾燥に時間がかかる
石油系溶剤はとにかく乾燥に時間がかかります。
これは石油系溶剤の気化する温度が高いためです。
当然乾燥機の温度を上げると衣類へのダメージが多く、
温度が低いと時間がかかります。
水溶性の汚れは落ちにくい
石油系溶剤は油溶性の為、水溶性の汚れは殆ど落ちません。
これも洗剤の能力が高くなって以前よりは良くなりましたが、
ちょっとした食べこぼしも落ちない程水溶性の汚れは落ちません。

ドライクリーニングのメリットデメリットを紹介しましたが、
クリーニング屋さんで使う石油系溶剤はどこでもほとんど同じです。
しかし重要なのはクリーニング屋さんによって溶剤管理の違いが出てきます。
クリーニング屋さんによって違う溶剤管理とは?
石油系溶剤は水洗いの様に使い捨てではありません。
汚れを落とした溶剤をフィルターなどで再度キレイにして再利用します。
ところがこのフィルターも値段もそれなりにしますし、
廃棄するにも産業廃棄物として処理しなければならないので
廃棄するにもそれなりの料金がかかります。
つまり定期的にフィルターを取り換えず何度も再利用する
クリーニング屋さんも少なからず存在します。
汚れが残っている溶剤を使うと、衣類から変なにおいがしたり、
汚れ落ちがますます悪くなったりとします。
そういうクリーニング屋さんかどうかをしっかりと見極める必要があります。
溶剤管理が出来ているクリーニング屋さんの見分け方
溶剤管理がしっかりできているクリーニング屋さんかどうかは
やっぱり石油っぽい臭いやイやな臭いが残ります。
特に見極めやすい衣類は厚手のセーターです。
厚手のセーターをクリーニングに出して、
臭いが残ってるようだと管理がしっかりできていないクリーニング屋さんと言えるでしょう。
まとめ

いかがでしたでしょうか?ドライクリーニングについて知って頂けたと思いますが、大切な衣類をドライクリーニングしてもらうならしっかりと溶剤管理が出来ているクリーニング屋さんに出したいですよね。
良いクリーニング屋さんを見つける手助けになれば幸いです。